衆議院が解散した。10月10日公示、22日投開票の選挙戦がスタートする。神奈川18区(宮前区※一部のぞく、高津区、中原区の一部)では、前職の自民・山際大志郎氏(49)と元職で希望の党公認の三村和也氏(42)の2氏が出馬の準備を進めている。元職の樋高剛氏(51)は、18区から立候補予定だったが、希望の党の公認を受け、千葉12区に国替え。9条改憲反対の立場の共産党は、新たな候補者擁立を模索する。
前回2014年の衆院選では、5人の候補者が乱立した18区。今回は前職の山際氏と元職の三村氏の2氏が立候補の意志を表明している。当選3回の樋高氏は、ぎりぎりまで18区での出馬を予定していた。しかし、政局による候補者調整の影響を受け、国替え。千葉12区で希望の党公認で出馬する。樋高氏は当紙の取材に対し「判断は小沢一郎先生に一任している」とコメントしていた。前回出馬した元横浜市長の中田宏氏は不出馬の意向を示している。
候補予定者の声
安倍政権の5年間、アベノミクスの経済政策の一翼を担い、5回目の当選をめざす山際氏。「自公政権の成果を客観的に伝えていきたい。マクロの数字は確実に好転している。ビッグデータ、AIなど第4次産業革命、不可逆的な生活環境の変化を世界でいち早く生み出し日本の経済を発展させたい」と語る。山際氏は当選4回。14年〜15年には経済産業副大臣を務めた。
希望の党の公認を受けた三村氏。「経済対策や年金、医療、教育など、しがらみのない立場で大胆な改革断行をめざす。安全保障問題では、防衛省勤務時に弾道ミサイル防衛の実務を担った経験などを活かし現実的な政策を打ち出していく」と述べる。09年衆院選で神奈川2区から立候補し比例復活で初当選。16年から民主党(当時)18区総支部長を務めていた。
野党共闘の行方は
18区は野党共闘を呼びかける市民団体が統一候補実現を働きかけてきた。同団体共同代表の田村富彦さんは「今回の流れは残念。憲法9条堅持などを一緒にめざす人を応援する」と話す。
独自の候補者を擁立していない共産党は、樋高氏の国替えを受けて、候補者擁立に向けて動く。共産党神奈川県委員会は「新しい動き、何らかの動きをしないといけない。『中央』と相談しながら進めていく」と話していた。選挙区内の共産党市議は「市民連合との合意を守れる候補者なら応援する。できないなら市民の選択肢を広げなければ」と話した。
※10月3日起稿
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