令和元年を迎えた。宮前区は区民の生活に影響がある「鷺沼駅前再開発」「向ヶ丘遊園跡地利用計画」「横浜市営地下鉄の延伸」の3つの開発を控えており、新しい時代に大きな変化を遂げようとしている。
区役所など移転
鷺沼駅前再開発は、今年3月末に川崎市が「公共機能に関する基本方針」を策定し、区役所、市民館、図書館の3つの公共施設の移転が決定した。東急電鉄など地権者による再開発準備組合が詳細な検討を進めていく。
今年度は環境アセス、都市計画の手続きがあり、ビルの階数や高さなどが明らかになる。2021年度から順次工事が着工される予定だ。
駅前街区(現バスロータリー側)に整備される市民館・図書館は、25年〜26年度に供用開始を予定。今年度中に市民意見を聴取しながら基本計画策定に向けた検討を進めるとしている。北街区の区役所は28年〜30年度に供用開始予定。
また、現区役所などの跡地を新たな用途で活用するのは区役所移転完了後の予定。22年度をめどに基本的な考え方を定めるとしている。
地域活性化に期待
生田緑地に隣接する向ヶ丘遊園の跡地利用について、小田急電鉄が昨年11月に計画を発表。自然体験、商業施設、温浴施設の3エリアを軸にした計画で23年度の完成をめざしている。向丘地区の活性化などに期待する声も多く、宮前区側からのバスアクセス向上や出入り口なども検討されている。
区民待望の新駅
横浜市営地下鉄ブルーラインのあざみ野駅(青葉区)から新百合ヶ丘駅(麻生区)までの延伸が事業化決定された。30年の開業をめざしている。川崎市側を走るルートが3案示されており、川崎市はその中から宮前区側の「東側ルート」を最有力としている。3案は新駅の場所が異なり、東側ルートの新駅はヨネッティー王禅寺付近を想定。宮前区内の新駅設置ではないが、現状鉄道3駅しかない宮前区にとっては東側ルートが切望されている。ルート決定は今年度中。溝口駅方面を活用していた向丘エリアの住民の足に変化がありそうだ。
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