神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2019年6月28日 エリアトップへ

川崎市 ヘイト言動に刑事罰 「罰金50万円以下」盛り込む

社会

公開:2019年6月28日

  • X
  • LINE
  • hatena
示された条例案について審議する市議
示された条例案について審議する市議

 川崎市は今月24日、差別禁止条例の素案を公表し、公共の場所で繰り返し行われる悪質なヘイトスピーチに対して50万円以下の罰金を科すことを盛り込んだ。ヘイト規制条例での刑事罰は全国初。市は来月8日からパブリックコメントで市民意見を募り、12月議会での成立を目指す。

 市が市議会文教委員会に示した「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」(仮称)素案は、人種、国籍、民族、信条、年齢、性別、性的指向、性自認、出身、障害などを理由にした不当な差別を禁じる。

 ヘイトスピーチについては、川崎市内の道路、公園、広場、駅やその他の公共の場所で行うことを禁止。違反すると市長は「勧告」し、それでも従わない場合「命令」する。同様の違反行為が3回確認されると、氏名や住所などを「公表」、「罰金」を科す。罰金は50万円以下で個人だけでなく法人にも適用される。

 運用面では恣意的な判断にならないよう、市長は諮問機関として置く「差別防止対策等審査会」の意見を聴き、量刑の判断は司法機関が行うなど「二重、三重のステップを踏んでいる」と市は説明する。市は罰則を盛り込む過程で検察と協議したことを明かし、「表現の自由」についても「国の定義よりも一定の要件をかけ、限定を加えた」ことを強調した。

 条例案ではこのほか、インターネット上でヘイト表現が確認された場合、削除要請などで拡散防止に取り組むことも明記された。

 ヘイトスピーチの規制について、市は「川崎市では在日コリアンをはじめとした外国人市民へのヘイトスピーチ行為が再現されかねない事象が継続」し「もはや教育や啓発による対応の限界を超えている」という。また、2016年に成立したヘイトスピーチ解消法では市の実情に応じた施策を講じて解消を図ることが求められている。
 

宮前区版のトップニュース最新6

子どもと大人「ガチ」議論

「地震のそなえ」テーマ

子どもと大人「ガチ」議論

カワサキ☆U18

11月22日

野川レッパがベスト4

学童野球全国大会

野川レッパがベスト4

雨天順延で準決勝中止に

11月22日

ジャイアンツJr.に酒井さん

ジャイアンツJr.に酒井さん

向丘小6年 選抜18人に

11月15日

ブレイキンの石川さん受賞

市文化賞

ブレイキンの石川さん受賞

「シネコンの祖」チッタも

11月15日

佳子さま、緑化祭で川崎に

佳子さま、緑化祭で川崎に

地元中学生と記念植樹

11月8日

川根さん日本代表に

世界短水路選手権

川根さん日本代表に

宮前平中出身、50m自で

11月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月22日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

  • 9月6日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook