新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全ての川崎市立小中高校で今月4日から臨時休校が始まった。保護者から学習時間の減少を不安視する声が挙がっており、市教育委員会は各教科の学習方法の参考例を示すなどして家庭学習の支援を進めている。
3月2日から春休みまで、全国の小中高校等に休校を求める文部科学省の通知を受け、川崎市は3月4日から25日までを臨時休校期間と定めた。続けて春休みに入るため、実質は1カ月以上休校になる。開始日を2日遅らせたことについて、小田嶋満教育長は「子どもたちにとって大事な時期。少しでも前向きに気持ちに区切りをつける時間を設けるとともに、家庭や教員の準備の時間が必要だった」と話す。
市教委は今年度中に行う予定だった教育課程の内容については、次年度にずらすよう各校に対応を求めている。川崎市PTA連絡協議会の舘勇紀会長は「授業時間の減少に不安を感じている保護者も多い。地域の寺子屋なども中止のため、代わりの学習機会をつくることが難しい」と語る。
休校期間中は各学校で課題を出すなど対応する。家庭学習を推進するため、市教委は各教科の学習方法の参考例をまとめ、各家庭に配布。調べ学習などに活用できるよう、通常は学校側しか使えないウェブサイト上の教材を児童、生徒らも見られるようにした。市教委担当者は「休校期間中も、これまでの学習内容や学習習慣の定着を進めてほしい」と話す。
小学校は日中在室可能に
市の決定を受け、市内の一人親家庭の男性からは「子どもの預け先はもちろん、お昼ご飯をどうするか考えないと」といった声も聞かれる。
市教委は共働き家庭や一人親家庭の低学年児童などの受け皿として、平日午前8時30分から午後2時まで小学校を開放。授業は行わず、教職員が児童を見守る。弁当持参で申し込み不要。午後2時から6時まではわくわくプラザで対応する。通常は事前の利用登録が必要だが、特別措置として臨時休校期間中は当日登録すれば利用が可能だ。
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