少しでもコロナウイルスの早い収束を願うばかりの、エージェントTだ。”おうち時間”を満喫する中、気になる情報をキャッチ。区内に270年も昔、疫病を祓うために祀(まつ)った庚申塔があると聞いて、調査した。
庚申塔とは、民間信仰に基づく石塔で、古くは庚申の日に徹夜して健康長寿を願っていた。
その庚申塔は『猿田彦神社 平台庚申』として馬絹1丁目にあった。庚申様と観音様が祀られ、脇には由来記が。「二百七十年の昔、村に悪疫が流行し非常に苦しんだ」と記されている。建立されたのは平成元年、約300年前ということはペストが世界的に流行していた頃だろうか。
碑を建立した平台睦会の田邉光治会長に話を聞くと「ここら辺は辺り一面田んぼだったと聞いている。庚申様を祀っているのがちょうど村(橘郡宮前村馬絹字平台)の入口。お祀りすることで病魔の侵入を防いで退散を祈願したらしい」。
栃木県庚申山の猿田彦神社が大元らしく、昨年の平台庚申建立300年の折に、同会で参拝してきたという。同会では12月の庚申の日に例大祭を行っている。
碑の最後には「発展と家々の幸福をご守護くださいますよう…」と、住民の願いが記されていた。コロナ収束を祈願し、参拝してみるのも良いかもしれない。
![]() |
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|