休校中に取り組んだ県立川崎北高校(柴田功校長)のオンライン授業が注目を集めている。各教科の担当教員らが教室で撮影した授業動画を同校ウェブサイトで公開。当初は紙で課題を配布するなどして復習を進めていたが、休校期間が長期化し「学びを前に進めないといけない」とオンライン授業に着手した。柴田校長は「褒めたり励ましたりすることも教師の仕事。動画ではそれができる」と話す。
きっかけは校舎案内動画。入学式時に1度しか学校を訪れていない新入生のために教室の配置などを紹介しようと作成した。授業動画を試験的に撮り始めたのは4月上旬。臨時休校に入って間もなくのことだ。
一方で課題もあった。私立学校などは早い時期から独自で端末を配布してオンライン授業を開始しているが、公立高校は環境がいまだ整っていない状況。各家庭の事情にも差があるため導入を躊躇していた。そんな時、神奈川県で通信機器を各家庭に配布する動きが出てきたという。「来月頃には届く予定。そんな環境も後押ししてオンライン授業の公開に踏み切った」と柴田校長は話す。
校長が手腕
4月に着任した柴田校長は教育委員会でICT(情報通信技術)担当としてオンライン環境の整備などを行ってきた。「経験があるからこそ前に立って進めていかなければならない」。動画作成のノウハウをウェブサイトで公開しているのもその思いからだ。
6月からは分散登校となったが今後も授業の選択肢のひとつとして継続していくという。柴田校長は「コロナに限らず不登校や入院など様々な状況が考えられる。学校にこなければ学べないという環境を変えていかなければ」と話す。多様な学び方を提供することで生徒の学習を支えていく。
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