1月24日はボーイスカウトの創立記念日。宮前区内では2つの団が活動しており、中でも鷺沼に拠点を置く第54団は、県内随一で全国でも3番目の大所帯だ。少子化の影響を受け多くの団が減少傾向にある中、プログラムを継続することで団員を増やし続けている。
ボーイスカウトは、野外活動などを通して立派な大人を育成することを目的に世界中で活動。国内では、30年ほど前のピーク時は約30万人が加盟していたが、現在は約10万人に減少している。
こうした状況下にあって、川崎第54団は1985年の創立以来、右肩上がりに団員を増やし、現在約190人の大所帯となっている。兄弟で参加する長澤侑祐さん(中1)は「たくさん友人ができ、野外でみんなで協力することが楽しい」、佳祐さん(大2)は「下の子たちにスカウトの楽しさを伝えたい」と魅力を語った。
人気の理由について木村耕三団委員長(82)は「参加人数が少なくてもプログラムを続けてきた事ではないか」と分析。ボランティアとして活動する26歳以上のリーダーが、仕事や体調不良などで都合がつかない際も、人数が多いことにより代理がきき「プログラムを完遂できる好循環」と話す。大人の都合でなく『子どもが楽しいか』を念頭に組まれたプログラムは、ほぼ欠席者はいないという。スカウトの教え「団は家族なり」の通り、保護者同士仲が良いのも同団の特徴。年4回の保護者会への参加率も80%を超える。
87年から団委員長を務める木村さんは「子どもたちの成長を見るのが何よりの喜び」と目尻を下げる。中には2代にわたり参加する親子もいるという。緊急事態宣言下の現在、活動は休止となっているが「今後、近隣の子どもたちに少しでも体験できる機会を作れたら」と抱負を語った。
ボーイスカウトは来年100周年を迎える。川崎地区には11団があり、区内には土橋に拠点を置く第49団もある。
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