食生活推進員として、食のボランティア活動を行う 田村 延子さん けやき平在住 77歳
自分のため、人のために
○…市民館で20日から高齢者向けのレシピや料理の展示を行う。会長を務める区食生活改善推進員連絡協議会は、子どもや高齢者、視覚障がい者を対象にした料理教室などの食に関するボランティアを行う団体。会員は現在76人。定期的に一人暮らし高齢者のための会食会の料理を作るなど精力的な活動を行う。「楽しいよ、おいしかったと言われると次の力になる」と活動の楽しさを笑顔で語る。
○…東京・大井町に4人きょうだいの長女として生まれる。「母の手料理は美味しかったがレシピは教わらなかった。今思うと聞いておけばよかった」と残念がる。高校卒業後は公務員として働き夫と出会う。活動には家族の支えが必要だった。「どうしてもボランティア優先になってしまうので、支えてくれる主人には感謝しています」
○…宮前区に移り住み、地域とつながりを持ちたくて始めた推進員。今年で活動を始めて25年目。高校生の食育事業に関わり「学生の雰囲気が変わったかもね」と食育の力を実感しながら活動を続ける。趣味は読書と朗読。趣味に留まらず、視覚障がい者に伝えるために文字を音声化する音訳ボランティアにも参加。講習は厳しかったが、相手に伝える難しさと楽しさを感じた。「人のためになるし、自分も楽しい」
○…コロナで活動の多くが中止になった。そのなかで「高齢者向けメニューの展示ができて良かった」と安堵の表情。今の課題は、働き盛り世代の食事を改善することと、リーダーの担い手をを育成すること。「若い人に食の大切さを理解してほしい」。今後について「活動は続けていきたい。次世代に託して応援する立場になっていきたい」とにこやかな表情で先を見据えた。
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11月22日
11月15日