川崎市は2月8日、一般会計が7年連続過去最高の8208億円となる2021年度予算案を発表した。宮前区の予算は8億3686万8千円で、対前年比マイナス1億6235万2千円(マイナス16・2%)。ご近所情報サイト「みやまえご近助さん」を事業化した一方、新規事業は4年連続ゼロとなった。
21年度の当初予算案で宮前区が重点を置いたのは、「ご近助さん」の運営。ご近助さんとは、気軽に地域活動に参加してもらおうと、区が作った近所でのつながり作りを応援するウェブサイト。子育て世代が担う「ご近助コンシェルジュ」の活動を通じ、町内会・自治会などの地域活動と子育て世代の相互理解を促進。多世代交流の場の創出や地域のつながりづくりに取り組み、昨年に続き地域力強化に努める方針だ。
区は20年度に「ご近助さん」を地域支え合い推進事業としてスタート。「区の機能強化に向けた取り組み」の予算から捻出したが、20年度はコロナ禍で動きに制限があった。21年度は本格稼働を見込み事業化して拡充。「地域活動の担い手・ネットワーク・場づくりの推進」に1355万7千円を計上した。
当初予算案には、防災フェア「ご近助ピクニック」や「響け!みやまえ太鼓ミーティング」などのイベント実施も盛り込んだ。区担当者は「緊急事態宣言の解除を見込んで予算立てしている」と強調。新規事業ゼロについては「コロナ禍で地域のつながりが薄まりそうな中、今あるものをどう変えていくかが課題」と話し、「コロナワクチンへの対応を滞りなく実施することを念頭に置きつつ進める」としている。
全体予算の対前年比マイナス1億6235万2千円の大幅減額は、尻手黒川線の舗装事業費分。21年度は7区共通予算として計上されている。
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