「かわさきGIGAスクール構想」に基づいた1人1台のパソコン活用が始まり、宮前平小学校(平木薫校長)と菅生中学校(金子清校長)が市教委と連携して情報交換の中心的役割を担う「推進協力校」に選ばれた。
推進協力校は市内に12校。端末活用した教育環境をよりよいものにしていくため、市教育委員会と連携して学校で実験的な活動を実施。結果を周辺校に共有し、課題解決を目指す。
課題のひとつとして挙げられるのは教員の機器活用技術の向上だ。そこで市は技術向上に向けて、市立全小中学校・特別支援学校の教員全員を対象にした操作・活用研修を4月から実施。先月26日には宮前平小で行われた。
平木校長は「(教師の)活用技術に差を感じる。若い先生は活用が早いが、年配の先生には難しい面もある」と課題を指摘した。
配備完了し活用進める
「GIGAスクール」構想は新型コロナウイルス感染症拡大による休校措置を受け、国が2023年度までに整備予定だった「1人1台端末」を前倒し、20年度末までに進める方針を示したことがきっかけで計画が前倒しされた。市はICT(情報通信技術)環境の整備をしようと今年3月末までに、市立小中学校・特別支援学校(小中学部)の全児童生徒に端末を配備することを目標に進めてきた。市教委によると、約11万台はすでに市内小中学校に配備を終えたとのこと。市担当者は「転入・転出などにも個別に対応していく。多様な形で活用していきたい」と話した。
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