川崎市中央卸売北部市場商業協同組合の理事長に就任した 伏木 賢太郎さん 水沢在住 61歳
温故知新で舵を取る
○…「おはよう!」朝から賑わいを見せる川崎市中央卸売北部市場に、ひときわ元気な声が響く。このほど、同商業協同組合(通称=関連)の新理事長となった。コロナ下の就任だが「先人が築いてきたものを踏襲しながら、新しい取り組みにも挑戦していきたい」と意気込む。関連棟60社の方向性を決定する理事ら役員10人は、それぞれが一企業のトップ。「面白いメンバーが集まった。考え方は違っても、同じ方向に向かっていきたい」
○…包装資材や厨房機器、看板などを扱う株式会社フシキの代表取締役。先代の父が溝口総合卸売市場で会社を興し、中原の市場と合併し北部市場となる際に口説かれ家業へ。1990年に水沢に本社を構えた。市場での仕事は早く、朝の3時4時から店に立つ。「凄いのは妻。仕事をした上で家事もやるんだから頭が上がらないよ」。今は息子も一緒に仕事をする。「継いでくれた時にどうしていくか。指針を示してあげないと」と先を見据える。
○…少年軟式野球の指導者でもある。子どもを練習に連れて行ったことをきっかけに、マネジャー、コーチを飛び越えて監督に。「叱るのは簡単。逃げ道を残して孤立しないようにしてあげたり、全てを教えないで考えさせたり。社会勉強につながるはず」と子どもの未来に思いを馳せる。「成長を間近で見られる。ありがたいね」感謝を胸にグラウンドへ足を運ぶ。
○…「行ってみたいと思わせないと。市場での商売はモノを売るだけじゃない。培ってきた経験を、会話として伝えていきたい」。市場ならではの魅力を語る。「何事も、できないから辞めるは簡単。どうすればできるかを考えていく」と前を向く。
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11月22日
11月15日