宮前区内で整体院を経営し、健康商品の開発販売を行う(株)ボディスプラウト(小林篤史代表取締役)=宮前平=が、産褥期の母親に向け矯正下着の無償提供を行っている。同社の「ママ社員」が発案し、区内外にサービスを拡大している。
同社が開発・販売している、骨盤ケア下着「整体ショーツNEO+」を、希望する産褥期の母親に無償で提供する。
産婦人科医院で出産後に配布される「退院セット」に、賛同する区内外の11医院で昨年末からチラシを封入。6月からは、新生児のいる家庭を保健師などが訪問する市の事業「こんにちは赤ちゃん訪問」で配布される冊子に広告を掲載。活用を呼び掛けたところ、6月7日時点で150枚の応募があった。今後は関東圏の拡大を目指す。
「ママの笑顔守る」
発案したのは同社社員で3児を子育て中の、中村悠希さん(36)=土橋在住=。コロナ下に出産した友人に「里帰り出産もできなかった」「親に手伝いに来てもらうこともできない」などの声を聞き、「力になりたい。何かできないか」と小林代表に掛け合った。小林代表も4人の子育て中で、日ごろから「仕事ができるのは家族のおかげ、大事にしよう」と話をしており、同社が5月末に15周年を迎えたこともあり「恩返しを」と中村さんの案を採用した。
同社社員は約40人中24人が、区内で子育て中の母親で「理解があり、お互い協力している」という。提供する商品は、小林代表が開発したものを「ママ社員」らが着用し改良を重ねたものだ。
中村さんは「出産の体へのダメージは交通事故にも例えられる。核家族が多く体をゆっくり休めることもできない今、履くだけで少しでもケアしてほしい」と活用を呼び掛けている。
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