「第103回全国高等学校野球選手権大会神奈川県大会」が7月10日に開幕。区内唯一の高校である川崎北高校野球部(川村太志監督/部員数33人)=写真上=は「県大会ベスト8」を目標に2年ぶりに有観客での大会を迎える。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で、甲子園につながる夏の大会は中止。代替大会が無観客で行われたが、今年は2年ぶりの夏に挑む。主将の丹羽純信さん(3年)は「お世話になった人たちの前で試合ができるのはうれしい。プレーで感謝の気持ちを見せて、恩返しをしたい」と意気込む。
川村監督は今年のチームを「例年以上に3年生がしっかりしている。3年中心に結束力のあるチームになった」と話す。選手29人のうち、3年生は4人。スタメン9人中5人は2年生が出場する。それでも「3年生が技術面でも精神面でも支えになっている。下級生も先輩の姿を見てかなり成長してくれた」と川村監督はチームの成長を実感する。
キーマンとなるのは、主将で投手を務める丹羽さんと、同じく投手の中川翔太郎さん(同)の2人。丹羽さんは多彩な変化球と大きく縦に曲がるスライダーが武器。中川さんも速球と得意のカットボールを組み合わせ、相手打線を手玉に取る。投手2枚看板が相手打線を封じ、得意の結束力で得点を積み重ねていけるかが勝利へのカギだ。課題は試合終盤での集中力。最後まであきらめず、食らいつく野球で目標達成を目指す。
初戦の相手は新羽高校(港北区)。7月10日(土)に等々力球場(中原区)で午前10時に試合開始予定だ。過去最高成績はベスト4。目標達成とその先の舞台を目指し、練習に励む。丹羽さんは「チーム全員で同じ気持ちを持って大会に挑む。目の前の1試合・1球を大切にプレーしたい」と決意。「カワキタ」の夏が始まる。
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