意見広告・議会報告
宮前ガバナンス7月号 連載寄稿 生まれかわる、緑とスポーツの聖地 等々力陸上競技場リニューアルへ! 川崎市議会議員 石田 やすひろ
2020東京五輪の開催が来週に迫りました。本市では、オリンピック・パラリンピックをレガシーとして、令和3年5月「等々力緑地再編整備実施計画改定骨子」(案)が示されました。市は、等々力緑地のエリア全体を、スポーツ環境を整えるためリニューアルする方向性を示しました。等々力緑地は、スポーツ観戦を楽しむ場のほか、良好な緑地空間や市民の憩いの場など、多面的な役割を果たしてきました。そんなスポーツの聖地も、令和4年2月に計画を改定し、社会情勢の変化を踏まえた再編整備を目指します。
等々力緑地は、平成19年3月に都市計画マスタープランで「多摩丘陵の緑地と多摩川水系を骨格にした、水と緑のネットワークを育むための拠点」に位置付けられました。以来、14年の時が経っており、着々と施設の更新が進んでいます。計画骨子(案)では、目指すべき将来像として、緑地全体の再整備の検討、防災機能の強化、陸上競技場の最適化(球技専用化)、主な施設の再編等をテーマにしています。注目するのは「等々力陸上競技場」の整備済みのメインスタンド以外の施設改修です。計画骨子(案)では、現在の陸上競技場としての機能を廃止し「球技専用スタジアム」にする計画です。
等々力陸上競技場は川崎フロンターレのホームスタジアムです。グラウンドの利用にあたっては、陸上競技とサッカーの競合等により、日程調整が困難を極めている状況です。休日にサッカーを観たくても、サポーター会員の私でもチケット購入が困難となっています。そこで、計画骨子(案)では、サイドバックスタンドを改修して球技専用スタジアムとし、整備します。現在ある陸上トラックをなくし、客席に替えます。現在の全体収容約2万7千人から3万5千人規模へと拡張します。改修により球技種目に特化し、Jリーグの日程調整もしやすくなります。サポーターにとっても、チケットの入手もしやすくなります。
等々力緑地は、多数の運動施設を備える総合公園です。スポーツを通じて健康増進はもとより、人がつながり市民の活力の原点となるよう、今後の計画骨子(案)に意見してまいります。
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