「地震のそなえ」テーマ
子どもと大人「ガチ」議論
カワサキ☆U18
11月22日
敬老の日にちなみ、西有馬小学校(山岡昌子校長)の4年生が、コロナ下で疎遠となっていた有馬町会(伊藤昇会長)の高齢者約300人に手紙を送った。今まで通りの取り組みができない中、互いにできることを模索し、再び交流が始まった。
4クラス153人が、同町会の80歳以上の高齢者に向けて手紙を作成。各クラスの代表有志らが9月17日、伊藤会長を訪問し手渡した。「喜んでもらいたくて、日頃の感謝の気持ちを込めて作りました」と子どもたち。手紙は立体的なスズランやフクロウの折り紙などで飾られており、伊藤会長は「これは凄い」と感嘆の声を上げていた。
20日には、同町会役員らが80歳以上の会員宅をまわり、米などの祝いの品と共に小学生の手紙を届けた。品々を受け取った田村信子さん(95)=写真=は満面の笑みを浮かべ、手紙を何度も読み返す人や、うれし涙を浮かべる人もいた。
コロナ禍で模索
同小4年生は、総合学習の中で「地域を学ぶ」をテーマに活動していたが、運動会や盆踊りなど、定期的にあった地域交流はコロナの影響で中止に。そんな中、学校は夏休み前にアンケートで「コロナ禍でも直近でできるもの」を児童に募り、この企画が持ち上がった。
一方、同町会ではコロナ禍以前、慰安会を開催していた。しかし、会場の老人いこいの家には70人ほどしか収容できず、足の悪い高齢者もいることから「全員が享受できるものはないか」との課題に直面。町会内に緊急時対策委員会コロナ対策グループを設置し、コロナ禍でもできることを模索してきた。
今回の取り組みは、こうした両者の思惑が重なり実現。同校4年の学年主任・松山博教教諭は「今後も町会に相談させていただきながら、児童の思いを集約し、より自発的に動けるよう後押ししていく」と話した。伊藤会長は「『誰か宛て』でなく、一人ひとりに宛てた思いの込められた手紙にみんなが感動している。コロナが落ち着き有馬フェスを一緒にできたら」と希望を語った。
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