川崎市内で近年、アライグマの捕獲数が増加傾向にある。農作物や生態系、人の生活などへの被害の恐れがあるとして、市は6月にチラシを作成するなど、注意を呼び掛けている。
アライグマはペットとしてアメリカから輸入され、捨てられたり逃げ出したりして野生化、山奥から都会までどんな場所でも生活できるため、全国的に生息範囲が広がった。市動物愛護センターによると、市内では1998年頃から生活被害が報告されているという。市は神奈川県が2016年に策定した「第3次神奈川県アライグマ防除実施計画」に基づき、積極的に捕獲を推進。その結果、16年度に11頭だった捕獲数は、20年度には102頭(麻生区45頭・多摩区23頭・高津区17頭・宮前区14頭・川崎区2頭・中原区1頭)まで増加した。
アライグマは外国から来た生物のうち、特に生態系や人間の生活に多大な影響を与える特定外来生物に指定。輸入や運搬、飼育、野外に放つこと等が禁止されている。市の担当者は「防除のためには捕獲が必要。見かけた際はご連絡を」と話している。問い合わせは同センター【電話】044・589・7137。
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