犬蔵中学校に通う石井賢さん(3年)が19日と20日、富士通スタジアム川崎(川崎区)で開かれた第10回日本アンプティサッカー選手権大会2021に出場。アシストを決めるなど、所属するFCアウボラーダの優勝に貢献した。
アンプティサッカーとは病気や事故で片手、片足を失った人たちがクラッチと呼ばれる杖を使ってプレーする7人制の競技。国内には9つのクラブチームがあり、同選手権はアンプティサッカー国内最高峰の大会とも評される。今年は総当たりのリーグ戦形式で、3チームが計4試合を戦い、勝ち点を積み上げた数で順位を決定した。
石井さんは初日の2試合目に出場すると、得意とするドリブルでの突破が起点となり、アシストを記録。フル出場し、チームの1位通過に貢献した。続く2試合も途中交代なしで走り続け、3アシストを達成。最終戦では相手チームを9対0と圧倒し、所属チーム4大会ぶりの日本一に貢献する活躍をみせた。
大会では激しいボディコンタクトやクラッチを使ったアクロバティックなシュートなど、同競技ならではのプレーが随所に見られた。石井さんは「優勝はうれしいが、得点を決めたかった。次の大会ではゴールを決めて優勝したい」と気を引き締める。
石井さんは小学1年生の夏に事故で左足の膝から下を失った。不安な気持ちもある中で、好きだったサッカーを続けたい思いから、同年冬から競技を始めている。現在は日本代表選手を輩出するFCアウボラーダの主力選手として、多くの大会に出場している。
今後は高校に進学し、競技の魅力発信に力を入れるほか、4年に一度開催されるW杯出場を目指す。「日本代表に選出されるように、日々の練習に取り組みたい」と決意を新たにした。
<PR>
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|