宮前警察署長に就任した 扇山 剛さん 神木本町在住 55歳
一つひとつを誠実に
○…3月13日に着任。警察本部の少年育成課長時代には、学校との連携を大切にしてきた。初めての署長職にも、これまでの経験を生かす考え。警察関係団体との顔合わせの際に感じたのは、宮前区民の「地元愛の強さ」だ。「安心安全な街のためには、地域住民とのつながりが不可欠。こんなに心強いことはない」と、地域一丸となった取り組みを思い描く。まずは、増加傾向にある特殊詐欺の抑止対策に乗り出す方針だ。
○…長崎県出身。おぼろげながら「デスクワークよりは、体を張った仕事で社会の役に立ちたい」と未来を描いていた少年時代。5歳上の兄が機動隊として「成田闘争」の現場で活躍する姿に感化され、高校卒業後に神奈川県警へ。「サザンオールスターズが好きだったから選んだ。湘南の海にも行ったよ」と恥ずかしそうに語る。
○…旭署で警察人生をスタート。機動隊では5年間、同年代の仲間たちとの貴重な時を過ごした。阪神・淡路大震災の際には神戸へ出向し、治安の大切さを痛感。東日本大震災時には関東管区警察局へ。「全国の警察が一体となった取り組みを目の当たりにした」と警察官としてのターニングポイントを振り返る。
○…瀬谷区にある自宅には、妻と高校生の子どもたちが住む。署長就任のため、しばらくは公舎に暮らすことになった。近くには「つつじ寺」として知られる等覚院。「素晴らしい景色だと聞いたので、咲くのが楽しみ」と管轄エリアについて知識を深める毎日だ。幼いころから本の虫。最近は『大いなる遺産』や『レ・ミゼラブル』などの洋書がお気に入りだという。「誠実」がモットー。「何が結果につながるか分からないので、一つひとつを誠実に取り組んでいきたい」
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1月1日
12月20日