川崎市消防局が7月10日に発表した、今年上半期の火災概要によると、1月から6月までに発生した火災件数は204件と、過去10年で最多となった(速報値)。火災原因で最も多かったのは「たばこ」だが、市消防局は「電気火災が増えているので、気をつけてほしい」と呼び掛けている。
今年上半期の市内火災件数は204件で、昨年同時期と比較すると35件増加。火災原因で最も多かったのが「たばこ」で30件(前年比14件増)、次いで「放火」26件(同3件減)、「電気機器」が24件(同13件増)だった。
中でも、近年多発しているのが、電気機器を含む、配線器具、電灯・電話等の配線などが原因となる電気火災だ。今年は69件発生しており、昨年よりも19件増加。市消防局担当者は「電気コード、電池(リチウムイオンバッテリー等)、プラグが原因となることが特に多い」と分析。モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が内蔵されているため、一般ごみとは分別し、決められた方法で廃棄すること、延長コードは束ねずまっすぐにして熱がたまらないようにすることが対策として挙げられる。
市消防局担当者は「電化製品は定期的に確認し、傷んでいる電気コードや変形しているプラグは使用を控えるなど、基本的な対策を」と話す。
「たばこ」については、堆積している吸い殻の火が消えていないことや、ポイ捨てなどが原因。市消防局は「喫煙者のマナー違反に起因している。確実に消火、寝たばこはしないなど、マナーを順守してほしい」と注意を呼び掛ける。
宮前区は増減なし
宮前区内の火災発生件数は24件で昨年と変わらず。原因はこんろが5件、電気機器5件などだった。担当者は「こんろは火をつけたまま離れない。電気機器や配線は埃がたまっていないかなどを確認してほしい」と注意を呼びかけている。
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