野川生まれの亀ヶ谷修さん(70)が建設した川崎市内初の私設体育館「宮山スポーツプラザ」=西野川=が、今年開設10周年を迎えた。12月3日には記念イベントが開催され、5団体150人が日ごろの成果を披露した。
亀ヶ谷家は旧家で、建設地は畑だった。亀ヶ谷さんは還暦を前に、代々暮らす同地区への恩返しを模索。神奈川県体育協会副会長や市スポーツ協会副会長などの要職を務めた経験から、2013年10月14日の体育の日に、私設体育館をオープンさせた。「野川は高齢者施設が多い一方で、マンションが増え子どもも増加していた。幅広い世代がスポーツで交流できる施設を目指した」ときっかけを振り返る。
鉄骨造一部2階建て。延べ床面積は約693平方メートルで、1階はバスケットボールコート1面がとれる広さ。現在は12のスポーツ教室を主催し、年間50団体が利用する。「誰でも・いつでも・気軽に利用できる」がコンセプトだ。
記念イベントでは、同プラザを利用する5団体・約150人が 演技を披露。ゲストを招いたコンサートや中国伝統芸能も会場を盛り上げた。
チアダンスチームSS CheerDanceWorldの下川さやか代表は「地元に体育館ができると聞いたときはうれしかった。全国優勝できたのもプラザのおかげ」と感謝を述べた。
亀ヶ谷代表は「コロナ禍など想定外のこともあったが、何とか節目の10年を迎えられた。今後も地域の交流拠点として運営していきたい」と抱負を語った。
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