米・メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が寄贈したグローブが川崎市内の小学校に届き、冬休み明け初日の1月9日、各学校で披露された。到着を心待ちにしていた児童から喜びの声が聞かれた。
幸区の御幸小学校では、全校集会で披露された。滝口太志校長がグローブが届いたことを児童に告げると「いえーい」との声が上がり、拍手が起こった。
グローブは低学年用で右用2個と左用1個。市教育委員会には1月4日に到着し、5日に市内117校に配送された。
集会では、岩本一翔さん(12)と篠塚日菜子さん(11)がキャッチボールのデモンストレーションを行った。岩本さんは「とても捕りやすかった。キャッチボールは最高で、こんなことあるんだという気持ち」と笑顔。篠塚さんは「野球人口が少なくなってるので、やる人が増えると良い」と期待を込めた。
川崎区の大師小学校ではオンラインを交えた集会で披露。6年生の今村明日風さん(12)、村石陽菜さん(12)、田村咲人さん(11)が代表して受け取った。今村さんは昨年、大谷選手が日本全国の小学校約2万校に約6万個の寄贈を発表したニュースを見て「届いて欲しいと思ったがテレビの向こうの世界」と感じていた。実物を目の前に村石さん、田村さんは「卒業前に届いて嬉しかった」と喜んだ。
市内で最大級の児童数を誇る宮崎小学校(宮前区)では、職員玄関に展示するほか、5年生の道徳の授業で活用する予定。今後については、児童の主体性を重視して決めるとしているが、既に子どもたちから「キャッチボールができる機会を作りたい」との声があがっているという。
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