馬絹の泉福寺で、文化財を火災から守ることを目的とした消防訓練が1月25日に行われた。
法隆寺金堂壁画の焼損を機に定められた「文化財防火デー」(1月26日)に合わせ、宮前消防署が実施。当日は、1857年に同寺への奉納相撲の様子が描かれたという市重要歴史記念物「板面着色絵馬泉福寺境内相撲図」が置かれている、本堂からの出火を想定。同寺関係者が119番通報と初期消火、文化財の搬出等を行った後、消防士と消防団、約30人が想定現場に駆け付けた。境内の建物や植物を傷つけないよう、慎重ながらも素早く連携した操法で、本堂に向かって一斉に放水した。
同署担当者は「お寺はほとんどが木造で燃えやすいため、早期の初期消火や、文化財の早急な救出が大切」と文化財防火のポイントを語った。
同寺の浮岳堯仁住職は「火災には十分気をつけているが、万一のときは皆さまのお世話になる。これからも宮前の消防力を発揮し文化財も守ってほしい」と話していた。
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