馬絹地区の生産者を代表して花桃を福田市長に寄贈した 吉田 恵一さん 馬絹在住 54歳
馬絹の花桃の継承者
○…宮前区の伝統的な枝物として知られる「馬絹の花桃」。花を落とさず枝を折らないように束ねる「しおり」技術と、温度と湿度を高くした室と呼ばれる暗室に入れ、2、3分咲きになったところで出荷する匠の技が「関東屈指」と評される。桃の節句を前に、花卉(き)農家を代表して福田市長に花桃の枝の束を贈った。「馬絹地区が花卉の生産地であることを知ってもらいたい」と熱い思いを込める。
○…花卉農家の4代目。父・義一さんは、枝物の荷造り技術の第一人者で、川崎市が認定する「かわさきマイスター」だ。長男として幼いころから家業を継ぐものだと考えていたが、修行を始めたのはインテリアデザインの専門学校を卒業してから。父や先輩の技を見て覚え、自分なりに実践。2006年には、全国一を決める花卉展覧会で最高賞を受賞するなど、業界をけん引するまでに成長した。「一生懸命やってきたことが評価され、喜ばれることが喜び」とやりがいを語る。
○…出荷先の一つである大田市場では、首都圏の花卉生産者のまとめ役。馬絹地区では昨年から、生産者25人のトップに就任した。馬絹神社の氏子会の役員や消防団員としても活動する。「本業だけをやっていたいけど、地域と関わることも仕事の内」と自分に言い聞かせる。
○…2男1女に恵まれた。「自分のやりたいことを見つけてほしい」と家業を押し付けることはしない。米留学した娘と一緒に現地を旅行したことは「一生の思い出」。ダイビングライセンスも持ち、夏になれば海へ繰り出す。「仕事も遊びも全力」がモットー。目標は今も馬絹の花卉の普及に努めている父だ。「自分もできるだけ仕事を続け、伝統技術を若手に受け継いでいきたい」
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1月10日
1月1日