平日向自治会の山田正勝会長(80)が、住民自治の振興や発展、地域福祉の向上に貢献した町内会・自治会長などを表彰する「川崎市自治功労賞」に区内で唯一選出された。2月14日の贈呈式を前に喜びの声を聞いた。
金融機関を早期退職し、不動産会社を興した山田さん。会計として平日向自治会に入り、副会長を経て、2012年度から会長を務めている。「サラリーマン時代は仕事人間で地域と関わることがなかった。地元への恩返しのつもりで引き受けた」と自治会活動のきっかけを振り返る。
副会長時代には、これまでの経験と知識を生かして、自治会館の建設に尽力。地域の交流を深めようと、約10年前からは盆踊り会場で花火250発を打ち上げる。
現在は向丘地区連合自治会の副会長をはじめ、宮前区廃棄物減量指導員連絡協議会や宮前区防火協会、向丘地区社会福祉協議会でも役員を務める。特に、ごみの減量やリサイクルの推進に向けた取り組みで成果を上げた。2年がかりで自治会内の全てのごみ箱のメンテナンスを実施。不法投棄を呼びかける看板を掲げ、老朽化が激しいものは、高齢者でも使いやすいようにステンレス製に移行した。
半身不随の妻の介護をしながらも、真摯で献身的に取り組む姿勢が、地域住民から厚い信頼を得ている。「妻には感謝しかない。愚痴の一つも言いたいはずなのに、好きなことをやらせてもらっている」と思いを話しし、「次世代に受け継ぐ環境を整備していきたい」と目標を語った。
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