幼稚園と認定こども園が加盟する、「川崎市幼稚園協会」の会長に就任した 石渡 宏之さん 川崎区在住 53歳
幸せな成長願い愛情注ぐ
○…市内83の幼稚園と認定こども園の全てが加盟する協会は全国でも稀。「幼児教育の質を高めたいという一致した思いの表れ。会長は重責だけど、通わせて良かったと保護者に思ってもらえる教育を提供し続けたい」と力を込める。働き方などの社会環境の変化で幼稚園児は減少傾向にある中、政府は「こどもまんなか社会」の実現を掲げる。「大人が子どもをおもんぱかり、発信していくことが大切。教育機関として、地域での教育を無くしたくはない」
○…地元で江川幼稚園を開設した父が、母と試行錯誤しながら園行事を創出する姿を見るにつけ、人のためになる仕事の魅力に惹かれ、消極的だった後継ぎを考えるように。今も心に残るのは「お兄さん先生」と呼ばれていた当時、卒園した子が数年後に遊びに来てくれた時のこと。「先生が話してくれたこと、今でも覚えているよ」と言われ、ハッとした。「何気なく伝えた言葉が、子どもにとって薬にもなるし毒にもなる。愛情を持って伝えよう」。今は理事長として、培った経験を若い世代につなぐ。
○…趣味の旅行も、最近はもっぱら研修などの出張先で街歩きする程度。「好きな南国フルーツを妻と食べに行きたいですね」。息子3人は幼稚園の行事を手伝うなど多忙な父をサポート。愛犬の豆柴も日中は幼稚園の人気者だ。行きつけの店でたしなむ日本酒も、忙しい今は控え気味。「愚痴をこぼす酒は嫌。余裕がある時にだけね」
○…「子育ては苦痛」との印象を抱かせる日本社会の風潮を危惧する。一つの策として、学生が乳幼児に触れる場づくりの構想も練る。「親になるイメージや家庭像が持てれば少子化対策にもなるかも」。幸せで心豊かな人生を願い、手の届くところから愛情を注ぐ。
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12月20日
12月13日