馬絹地区の花卉(かき)生産者らが8月17日、花の命に感謝し慰める「花供養祭」を泉福寺で行った=写真。
1919年から続く花供養祭は、今年で106回目。セレサ川崎農業協同組合花卉部馬絹支部(吉田恵一支部長)が毎年この日に実施しているもので、花卉の生産が中断されていた戦中も出征した人に代わり、家族らが花供養の伝統を守り続けてきた。
この日は、支部の生産者をはじめ関係者ら40人が参加。住職の読経後、焼香し手を合わせ、同寺境内にある石の供養塔にも線香を手向けた。
あいさつで吉田支部長は「身が引き締まる思い。花卉栽培はこれから後半になるが、気持ちを切り替えてがんばりましょう」と呼び掛けた。
同地区は江戸時代から続く花の産地。生産される「花桃」は、かながわ名産100選にも選ばれている。