馬絹神社の氏子会会長に就任した 村木 健一さん 馬絹在住 76歳
氏子300人超の舵取り役
○…初詣や節分祭など、馬絹地域の氏神様を支える300人超のまとめ役を担う。「責任感が必要。受けたからには、いいかげんなことはできない」と決意を語る。各地から多くの担ぎ手が参加する秋祭りには、思い入れがある。御用車に乗せられた神輿を本来の形に復活させようと、約50年前に青年会を発足。「初代会長として、30人の仲間たちと江戸前の神輿を披露したよ」と昨日のことのように語る。
○…江戸時代から続く家系。造園業を営む会社の2代目だ。高校生のころから家業を手伝い、造園の世界にのめり込んでいった。大学卒業後に入社。40代後半で社長となった。「どうしたらお客様の要望に応えられるかを考えている。バブルのころは今の2倍は働いたが、まったく苦にならなかった」と振り返る。
○…3人の子ども、7人の孫に恵まれた。皆が集まる盆や正月は、にぎやかそのものだ。宮崎中時代の担任が校長として戻ってきた際、娘のためにPTA会長となった。「どんなに忙しくても、家族との会話の時間は大切にした」と家庭的な一面も。3代目も育ちつつある。「自分も自由に生きてきた。好きなようにやってもらいたい」と目を細める。毎月1日と15日の参拝を欠かさず、「願掛けのようなもの。お参りしないと気持ちが悪い」。決めたことはやり抜く性格だ。
○…馬絹神社では、新年飾りのしめ縄は、境内の簡易水田で育てた藁を使用して手作りする。「継続することで伝統行事の担い手を育てていきたい」と意義を語る。伝統を守る一方で、時代に即した改革にも取り組む方針。「負担のかかる運営方法から脱却しないとなり手がいなくなってしまう」と警鐘を鳴らす。課題解決に向け、仲間たちと歩みを進める。
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12月20日
12月13日