みんなで楽しむコンサートの実行委員長を務めた 小阪 昌男さん 宮前平在住 71歳
みんなが主役をめざして
○…障害のある人も、ない人も川崎市民として宮前区民として、みんな同じ――。知的障害のある人の生活介護支援を行う社会福祉法人みのり会の施設を利用する保護者らがコンサートを企画。初開催のかじ取り役を務めた。ステージの上ではみんなが主役と、障害のある人、その家族、職員らが一緒に出演して歌や踊りを披露。「参加者は舞台の上で笑顔で楽しそうだった。無事に終わってほっとしている」
○…自閉症の息子が18歳の時に作業所に通い始めた。保護者会の仕事はすべて妻にまかせっきりだったが、8年前に突然倒れ帰らぬ人に。気分が落ち込みふさぎ込む時期もあったが、妻の代わりに参加した家族会が心の支えになった。特に同じ世代の男性2人と境遇や立場が似ていたことから意気投合。「定年を過ぎてから友人ができるなんて」とうれしそうだ。「みのり会の方には妻の葬式でも手助けしてもらい、さまざまな出会いの場も作ってもらった。恩返しをしていきたい」と感謝の気持ちを表す。
○…出身は兵庫県神戸市。アパレルブランドの企画部で働き、いわゆるパリコレでファッションショーを手がけたことも。32歳の頃に転勤になり川崎へ移り住んだ。「時代が良かった。景気も上向きだったから洋服は売れた。自分の力とは思わないけど」と謙遜しながら振り返る。
○…好奇心旺盛で、とりあえずやってみる性格。定年してからは、エレキギターを習いはじめ、家族会の勧めで歌やピアノも始めた。生涯をより良く生きるための学問・老年学も学び、シニアライフコーディネーターの資格を取得。みのり会では広報誌の編集も担当している。「来年は、ロックバンドを組んでコンサートに参加したい」と笑顔を見せた。
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12月20日
12月13日