宮前ガバナンス11月号 連載寄稿 ホームドアの設置を急げ! 〜ユニバーサルデザインで人に優しく〜川崎市議会議員 石田 やすひろ
決算審査特別委員会の自由民主党総括質疑において、「ユニバーサルデザインのまちづくり」を取り上げ、質しました。鉄道事業者は、国の「移動等円滑化の促進に関する基本方針」により、優先度の高い駅を対象にホームドア整備の加速化に努めてきました。令和5年度決算において市内のホームドア設置費補助として6583万3千円を計上しています。そこで本市の鉄道駅舎のホームドア設置の進捗状況について議論しました。
令和5年度の実績に対する回答は、JR南武線武蔵中原駅、武蔵新城駅、登戸駅の3駅で合計6583万円3千円を事業者に補助しました。算定根拠の問いに対しては、原則1日あたりの乗降客数が10万人以上の駅のホームドア整備に対する補助制度を設けていると回答しています。市内55駅の内、23駅に設置されています。「川崎市鉄道駅舎ホームドア等整備促進事業費補助金交付要綱」に該当する補助対象施設の駅は11駅あり、その内10駅に設置され、設置率は91%となります。
宮前区を通る東急田園都市線は、全駅にホームドアを設置済みです。他の路線については、未設置駅が散見されます。JR南武線は令和6年度末までに全ての駅で整備を計画し、JRの東京圏在来線主要路線は令和13年度末頃までの整備を見込んでいます。京急電鉄では令和8年度までに市内全駅で整備します。小田急電鉄では令和14年度までに小田急小田原線、全ての駅の設置を目指しています。京王電鉄では2030年代前半までの整備を予定しています。
ホームドアの整備は、市民の移動の安全を図る上で、重要な取組みです。障害者や高齢者等、誰にとっても優しい施設となるべきです。ホームドア設置については、鉄道事業者によって考え方に温度差がある事も分かりました。本市としては、神奈川県と連携しながら整備促進を図りたいと考えており、市内全駅での早期の整備を望むとのことです。引き続きユニバーサルデザインの理念に立った、鉄道駅舎の安全対策が進むよう、本市に求めてまいります。
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11月15日
11月8日