横浜DeNAベイスターズファンが集う和食店「よしむら」の店主を務める 内田 一夫さん 水沢在勤 75歳
ファンとの交流が財産
○…『聖地』とも呼ばれるようになった飲食店「よしむら」。北部市場の2階にある店舗は、壁一面に選手たちのユニフォームやタオル、Tシャツなどで覆われ、店内もサインやグッズが並ぶ。一目でチームへの熱い思いが伝わってくる。日本一を決めたシリーズ第6戦は、もちろんスタジアムで観戦した。「優勝を決めた瞬間は記憶にない。みんなと抱き合って、手を合わせて、気付いたら泣いていた」
○…26年前、ベイスターズが日本一となった試合、好奇心から横浜スタジアムに足を運んだ。チケットは無く中には入れなかったが、場外には大勢のファンが詰めかけ声援を送る姿があった。その熱気に魅了されたという。以来、試合観戦に通い、沖縄で行われる春季キャンプにも臨時休業して訪れるほどのめりこんだ。当時ルーキーだった桑原選手は今でも推し選手のひとり。MVPの活躍に「熱い気持ちのある選手。心から嬉しい」と笑顔を見せる。
○…高津区で生まれ育った。料理好きの母の影響から、高校を卒業して和食店で修業を積んだ。横浜や都内に串焼きや鮮魚などの店舗を運営してたことも。「よしむら」は、15年前に前店主から受け継いだ。店には、ファンの家族連れやベイスターズの株主まで多くの人が集う。ある常連客からは、生地から選び手作りした世界で一つのユニフォームが贈られた。今は亡きその常連客を偲び、毎試合それを着て応援するという。
○…球場では「ウッチー」というニックネームで呼ばれている。気さくで誰とでも仲良くなる性格で、ファン仲間からも兄貴分として慕われている。「ベイスターズを応援し始めて、たくさんの出会いに恵まれ、今も交流が続いている。それが私の財産」
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11月15日
11月8日