犬蔵カフェの再開に向け中心となった犬蔵自治会副会長を務める 小野 由博さん 犬蔵在住 56歳
地域の人の笑顔が見たい
○...月に一度、地域の居場所づくりとして開かれていた「犬蔵カフェ」。お茶を飲みながら世間話に花を咲かせ、音楽鑑賞や体操などを楽しめる場には、毎回50人以上が訪れにぎわっていた。コロナ禍で中止となり約5年。多くの再開を望む声を受け、中心となって準備を進めオープンにこぎ着けた。「ひとりでも笑って楽しい気持ちになって帰ってもらえれば」
○...北海道で生まれ育ち、就職を機に上京。結婚をして宮前区へ住まいを移した。マンションの代表として犬蔵の自治会総会に参加したことをきっかけに、若手が集う同友会に入った。夏祭りの神輿の担ぎ手や防犯パトロールなど地域の活動に参加することは初めてだったが、「面白かった。右も左もわからない土地で、ちょうど同年代の仲間もできて、みんなと合うことが楽しみになった」とのめりこんでいった。
○...地域で活動していくうちに他の楽しみも生まれた。夏祭りの盆踊りで踊り子を任されたときのこと、輪の中で踊っていると、若者が輪に加わり同じ様に踊りはじめた。「あの時のうれしそうな笑顔が忘れられない」。犬蔵カフェでも休止前の活気を覚えている。「笑いが絶えない場だった。みんなが明るく笑顔になることが、自分の楽しみ喜びにつながっている」
○...興味を持ったことには一生懸命になるタイプで、子どもの頃のゲーム好きが高じてシステムエンジニアとして働く。20年ほど前に健康を意識して始めたマラソンは、4時間を切る実力。自治会仲間に誘われて始めたゴルフも、月に一度はコースに出る。「少人数でも、居心地の良い居場所を長く続けていきたい」。今はカフェの再開に頭がいっぱい。
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12月13日
12月6日