看護師として地域の外出促進企画に携わる 内田 久仁子さん 平在住 61歳
地域が元気になるように
○…平地区の乗合型コミュニティ交通「つばめ号」の運行実験で、シニア層の外出促進や健康増進を目的とした催しの企画運営を担当。約3年前の実験開始時から、看護師として仲間と共に協力してきた。「初めてのことで手探りでやってきたが、地域に出て健康づくりに貢献できることはとても楽しい」と笑顔を見せる。
○…子どもの頃から面倒見が良く、看護師になることが夢だった。高校卒業後に准看護師として働き始め、20代前半で結婚し出産、子育てと8年ほど職場を離れる期間があったが、市内の病院などを経て、15年ほど前から平にある鎌田クリニックに勤務している。「こんなに楽しい仕事はない」と看護師は天職のようだ。同院の『地域のために』という信念に共感し、クリニックを飛び出した活動にもやりがいを感じている。
○…企画する催しは、転倒しないための体力づくりや認知症、フレイル予防などさまざま。最初はアイデアが浮かばず「クリニックを離れてしまうと無力」と悩んだが、10人前後だった参加者は、今では毎回30人を超えるほど盛況になった。3月末で運行実験は終了したが、今後も活動は継続。今月からは健康寿命の延伸に外出が必要なことをデータで示そうと、定期的な身体測定も行う。「一人ひとりをしっかり看るには、生活背景や価値観などを知ることが必要。より深く健康づくりに関われることに幸せを感じる」
○…日課は早朝のウオーキング。産業カウンセラーや禁煙専門看護師の資格を取得するなどの勉強家で、昨年8月には向丘出張所で「暮らしの保健室」と名付けた相談会も始めた。「話すだけで元気になる人もいる」。地域住民に寄り添う看護を続けていく。
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4月25日
4月18日