衆議院選挙の投開票が14日に行われ、県内選挙区では最多タイの5氏が立候補した神奈川18区(高津・宮前・中原の一部)は、自民党の山際大志郎氏(46)が4回目の当選を果たした。元横浜市長の中田宏氏(50)=次世代の党=は議席を確保することができなかった。
18区はこれまで、山際氏と樋高剛氏(49)=生活の党=がしのぎを削る選挙区だった。そこに元横浜市長の中田氏が名乗りを上げた。共産党に加え、維新の党も候補者を擁立。5氏が乱立する県内屈指の激戦の様相を呈していた。
知名度の高い中田氏に対抗するため、山際氏の選挙には有名議員、著名人らが次々と投入された。一部報道では「接戦」が報じられていたが、自民党川崎市連の幹部は、「すでに勝利を確信している」と開票を前に手応えを感じていた。
溝口に構えた山際氏の選挙事務所には、投票時間終了前から本人、支援者が集まり、祝勝ムードが漂う。午後8時、テレビから山際氏の「当選確実」が報じられた。これまで6回の選挙を戦った山際氏だが「即当確」は初の経験だった。
本紙の取材に対し山際氏は「中田氏は圧倒的な知名度を誇っている。しかし、相手が変わったことで、自分の訴えが変わることはない。皆さんに政治活動を通じて訴えてきたことを選挙でも愚直に繰り返した」と選挙戦を振り返った。
また有権者に対して「政治ができることは限界がある。アベノミクスは環境整備。メーンプレーヤーは国民一人ひとり。ぜひ、もう一度やる気を出して、経済再生のために、それぞれの立場で汗を流してもらいたい」と呼びかけた。
中田氏は「全ては私の力不足。手応えは感じてはいたが、それが結果にでなかったことは力が足りていない。誠に申し訳ない」と敗戦の弁を述べ、支援者ら一人ひとりと握手を交わしながら感謝を伝え陳謝した。
また今後の活動について「日本を立て直したいという思いだけ。今回の選挙を教訓にして前へ、これからにつなげる」と語った。
投票率は過去最低
投票率は18区計53・34%と18区設置後の選挙(2003年以降)で最低を記録した。
宮前区の投票率は54・10%(小選挙区)。全市平均の53・66は上回ったが前回の60・03%から6・07ポイント下がった。
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