これまで土地の地番で表記されていた野川地区の一部で、11月5日から「住居表示」が実施される。宮前、高津区にまたがっていた町名も変更される。地元からは「隣近所で住所が大きく違う、などの分かりづらさが解消されれば」と期待の声が聞かれる。
野川地区では、地番表記とあわせて、1982年の分区の際に同地区が宮前区と高津区に分けられたため、両区に野川という町名があり、「間違えられやすい」という声があった。
また、地番表記では「番地」を使用しているため、飛番や枝番、欠番が生じることで、郵便や宅配の遅れ、緊急車両の到達の遅れなど、日常生活に不便や支障が起きていた。さらに、同地区では住民の増加も続いているため、これ以上の混乱を避けるためにも地番の整理を求める声があがっていた。
そこで市は2015年12月に「野川地区住居表示検討委員会」を設置。地元住民の代表者らと検討を重ねてきた。
今回の住居表示実施は第1期で、高津区は全域を「北野川」と「東野川1丁目、2丁目」に分け、宮前区に関しては一部地域について「野川本町」という町名に変更される。
市戸籍住民サービス課は、「残る宮前区内の地域についても、すでに新町名と新町界案が出ているが、正式決定は来年以降で、今後何回かに分けて変更する予定。次回は来年で、おそらく今年同様に2月に地域を決定し、11月くらいの実施になるのではないか」と見込む。 検討委員会にも出席していた地元住民の一人は「住所変更の手続きは手間になるが、分かりやすくなることで新住民にとっても親しみやすい町になれば」と歓迎。区内の不土産業者も「今まで本当に分かりにくかったので、早く全域に実施してほしい」と話していた。
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