宮前区剣道連盟の会長を15年以上務めた矢沢博孝さんが健康上の理由で勇退したことを受け、岩波吉雄さん(68)が後を引き継いだ。今後の方針や思いを聞いた。
--まずは宮前区剣道連盟について教えてください。
「宮前区内の7道場が加盟し、大会運営や2級以下の審査、講習会、稽古会などを開催し、技術向上に努めています」
--会長就任にあたり、今後の方針は。
「私も68歳という年齢ですので、組織の若返りを図るという意味でも集大成の2年(任期)。次の世代にバトンをつなぐ間、組織の基盤をより強固にしていきたいです」
--4月の会長就任以前は約10年、理事長を務められたそうですね。
「連盟に携わって約30
年が経ちます。その間、世代交代も含め連盟の組織改革に力を入れてきました。大会運営に関しても各道場が人を出し協力して実施することで、スムーズに引継げる体制を整えました」
--新型コロナウイルスの影響で5月の大会が中止になりました。
「区大会には200人以上の剣士が出場します。中止は残念ですが、状況を考えると仕方がない。ですが、子どもたち、特に中高3年生は引退の年ですので活躍の場が失われるのはかわいそうでなりません。秋の大会の開催も未定ですが、なにかできることはないか模索しています」
--川崎市剣道連盟の理事長や区内の道場「之久会(しくかい)」代表としても活躍されています。
「剣道を通して、つらい時もあきらめないで踏ん張る前向きな気持ちを学んでほしい。そういった学びの場を守っていくことも使命だと感じています」
--海外での稽古も積極的に行っていますね。
「日本の伝統を広めたいという思いで海外に出向いたり、オンラインで稽古をつけたりしています。今回の自粛期間もその経験を生かし、オンラインで子どもたちの指導を行うことができました。剣道人口が減少していますが、魅力を伝え続けていきたいです」
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