神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2021年12月24日 エリアトップへ

市民団体 反差別条例の課題検証 制定2年「ヘイトは拡大」

社会

公開:2021年12月24日

  • X
  • LINE
  • hatena
報告に聴き入る参加者たち
報告に聴き入る参加者たち

 全国で初めてヘイトスピーチに刑事罰を盛り込んだ「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」の制定から2年が経過した。川崎市労連会館(川崎区東田町)では12月9日、条例制定後2年間の経過や成果、課題について学ぶ市民集会が開かれた。

 「ヘイトスピーチを許さない『かわさき市民ネットワーク』」(関田寛雄代表)が主催。同ネットワークの事務局の三浦知人さんが登壇し、報告を行った。三浦さんは「今なお続き、拡大するヘイト街宣に対し、監視の目を強め、抗議活動を粘り強く続ける市民運動の力が最大の成果」だと強調した。条例の効果として、露骨なヘイトスピーチがなくなったことを挙げた。一方で「差別主義者は選挙活動や政治活動の一環として、差別街宣を繰り広げている」と指摘。「特に、川崎区池上町の『不法占拠』や朝鮮学校への差別キャンペーンは許せない」と三浦さんは憤った。

 差別主義者の言動がエスカレートしている点について「市が毅然とした実効性ある対応をしなかったがゆえ」と、三浦さんは市の姿勢に厳しい目を向けた。「一部では条例を作ってまだ(反ヘイト活動を)やっているのかという声があるが、差別は続いている。このことを放っておいていいのか。市民社会に明らかにしていく作業が必要」と力を込めた。

 同ネットワークの崔江以子(チェカンイヂャ)さんからは、インターネット上の差別的書き込みについて報告が行われた。崔さんは差別言動にあたるかどうかの判断について市職員が足切りするのではなく、川崎市差別防止対策等審査会に諮るべきと訴えた。

 集会では、川崎区桜本の識字学級などに通うハルモニ(おばあさん)からのビデオメッセージが流され「言葉で人を刺すのはやめてほしい」との切実な思いを紹介。また、川崎駅前で読書を通じて差別主義者を監視する駅前読書会などの団体によるリレートークも行われた。

宮前区版のローカルニュース最新6

生徒の心支え10年

定時制の「居場所カフェ」

生徒の心支え10年

市立川崎高校で

11月22日

有馬中3人が一日記者に

有馬中3人が一日記者に

記事、取材を体験

11月22日

県自動車会議所に感謝状

宮前区

県自動車会議所に感謝状

教室用信号機寄贈受け

11月22日

秋の褒章・叙勲 区内から8人

アリーノで人形劇

アリーノで人形劇

12月8日 2F集会室で

11月22日

福谷さんが最優秀賞

二十歳を祝うつどいポスター

福谷さんが最優秀賞

11月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月22日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

  • 9月6日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook