創立150周年を迎えた川崎市立向丘小学校(大曽根実校長・児童数687人)は10月29日、同校で記念式典を開催した。コロナ感染防止のため福田紀彦市長ら一部の関係者のみを招待。各学年の実行委員が中心となり、児童が主体となったプログラムで地域への感謝を表した。
式典名は「未来へつなごう ありがとうの会」。会場となる同校アリーナには児童が作った看板が掲げられ、手書きのプログラムも配られた。
節目となる150周年を祝おうと、児童たちは昨年3月にスローガン「未来へつなごう150年の歴史 みんなで伝えようありがとうの気持ち」を決定したのを皮切りに「正門前壁画」や「記念ソング」「シンボルマーク」の制作などの記念事業を行ってきた。今年1月には149年記念集会を実施して、式典に向けて準備を進めてきた。
司会は実行委員会の児童が担当。開会に先立ち大曽根校長が「長い歴史と今の素敵さを感じてもらえれば」とあいさつ。6年生と発表学年以外の児童らは、各教室につなげられたライブ中継で進行を見守った。
発表では、1年生が「向丘小自慢」としてあいさつや自然などを挙げ、2年生は生活科の学習の一環で行った「まち探検」の成果を発表。3年生は「とんもり谷戸」の調査を通じて「地域の宝を守ろう」と呼びかけた。福祉を学んだ4年生は手話を交えて『ちいさな勇気』を歌い、5年生は10年後への思いを込めた「記念体操」を披露した。6年生は親や地域に向けて「感謝」を表現。児童代表として山本蓮月さん(6年)は「小さなことでも感謝し、有難うと伝える大切さを学んだ」と話した。
会場には150周年を祝う「大きなケーキ」が準備され、各学年が発表を終えるたびに、ローソクが灯されていった。最後にケーキが切られると、中から「黄金のバトン」が登場し、6年生から在校生に手渡された。「伝統を受け継いでいきます」。児童全員で力を合わせ、新たな一歩を踏み出した。
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