川崎市平和館(中原区)で7月23日から行われている企画展「ヒロシマの原爆」。今年は、市内を中心に活動する紙芝居師の望月晶子さんが4月に立ち上げた「かわさきキッズゲルニカ」が協力し、子どもたちが描いた「平和の絵」の展示も行われる。
「キッズゲルニカ」は、1995年に立ち上げられた国際的なアートプロジェクト。スペイン内戦での無差別爆撃に抗議してピカソが描いた「ゲルニカ」と同じ大きさのキャンバスに子どもたちが平和の絵を描くもので、これまでに45カ国で210点以上の絵が制作されている。
望月さんは、コロナ禍の2020年4月からオンラインで外国人を招いた紙芝居のセッションを行っており、スペイン人の演者との交流を機に今年、キッズゲルニカの存在を知った。2月に主催者の誘いで静岡県富士宮市で行われた展示を観覧。「紛争が続くイスラエルの子どもたちの作品は、どこか色合いも暗い。同じ『平和』という言葉も国によってとらえ方が全く違い、それが子どもたちの絵によく表れていた」と望月さん。「自分にできることを」と4月にかわさきキッズゲルニカを立ち上げ、今回の展示に漕ぎつけた。「平和って何だろう、と考えるきっかけになれば。子どもたちにも見てほしい」と思いを込める。
期間は8月27日(日)まで。1999年に広島県の子どもたちが描いた3・5m×7・8mの巨大な作品を展示する。午前9時〜午後5時、入場無料(月曜、16日(水)は休館)。8日(火)には小学生以上を対象に「平和を願う2つの紙芝居」の上演と講演会を予定。紙芝居講師の宮崎二美枝さんの「原爆の子 さだ子の願い」、川崎中原の空襲・戦災を記録する会の「中原今昔かみしばい」を上演する。午後2時から。申込みは氏名、参加人数、電話番号を明記し、メール(【メール】kamishibaiya.mochi@gmail.com)で。定員30人(予約先着順)。(問)【携帯電話】090・9670・8470
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