野川中学校(3年)の佐藤大地選手が所属するプロレス団体「ヒートアップ」(多摩区)は、ベトナムで7月13日から16日まで行われた「ダナン市日越文化交流フェスティバル」に参加し、プロレスを披露して現地の人たちと交流した。代表のTAMURA選手は「プロレスを通じて勇気や希望を届けられた。今後も交流していきたい」と思いを話した。
同フェスは、ダナン市人民委員会と在ダナン日本国総領事館が共催して行われ、今年で8回目。日越外交関係樹立50周年認定事業でもある。伝統的な茶道や生け花、書道のイベントなどで日本文化が紹介されたほか、メイン会場内には、日本企業の紹介ブースや文化体験コーナーなどが数多く並んだ。
同団体がベトナムで試合を実施したのは今回が初めて。元道場生がダナン市在住で、「日本のプロレスをベトナム人にも見てもらいたい」との思いから参加を呼びかけたのがきっかけ。川崎港は、ダナン港と1994年に友好港として調印を結んでおり、関わりが深く、交流も盛んという背景もある。日本を出発する前の7月11日には、「かわさき国際友好使節」の認定式が川崎市役所で行われ、TAMURA選手が福田紀彦市長から認定証を手渡された。
同団体の選手やスタッフ10人は14日にダナン市に到着し、15日と16日に全7試合を行った。ベトナム人プロレスラーも交え「日本×ベトナム国交50周年記念試合」と銘打った試合も行われた。野川中に通うプロレスラー・佐藤大地選手は、「会場はかなりの盛り上がりを見せた。ベトナム人プロレスラーのファイトスタイルは強かった」と振り返った。
社会貢献続ける
「プロレスで社会貢献」を理念に掲げる同団体。帰国した17日には、市内の児童養護施設と障害者施設を訪問し、同団体が実施する「折り紙プロジェクト」を通じてファンから寄せられた折り紙を2施設に寄付し、プロレスのデモンストレーションも行った。児童養護施設の子どもたちはほとんどがプロレスを見るのが初めて。佐藤選手は「徐々に盛り上がった。子どもたちとフレンドリーに交流できた」と笑顔を見せた。「ダナンが好き」と書かれたTシャツを現地で購入したTAMURA選手は「ベトナムでプロレス文化を広げ、社会貢献を続けたい」と抱負を語った。
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