愛媛県松山市で8月22日から行われる全日本中学校陸上競技選手権大会に、向丘中学校3年の折原凜さんが女子200メートルで出場する。同種目での全国大会出場は昨年に続き2度目。「去年の自分を超えて楽しく走りたい」と意気込む。
今回の全国出場は2度の挑戦で手にした。7月初旬の県選抜大会では、1位となるも、タイムは25秒92。全国大会出場の標準記録25秒80を超えられなかった。
大会直前には肉離れを起こしていた。これまで大きなケガをしたこともなかっただけに「かなり悔しくて、『なんで今?』という思いも大きかった」と折原さんは振り返る。気持ちは焦ったが、調整に集中した。
約3週間後、7月中旬に平塚で行われた通信陸上競技県大会では、25秒53(風+0・8)を記録。標準タイムを突破し、全国の切符を掴んだ。決まった瞬間は「ケガのこともあったので、飛び跳ねてよろこんだ」と笑顔を見せる。
昨年は関東3位
中学に入り、陸上競技を始めた折原さん。短距離走ですぐに頭角を現し、1年次に関東大会の100メートルで優勝。2年は200メートルで関東3位、全国15位になった。バネのある走りや、ストライドの大きさが特長だ。
課題は、腕振りとメンタル。疲れが出やすい後半100メートルは視線やフォームがくずれがちになるため、走る姿を撮影した動画を繰り返し確認。細かくチェックし、修正を重ねる。緊張しやすい性格というが、「走っているときが一番楽しい。その思いを常に大切にしたい」と、前向きに考える。
陸上競技部顧問の平山晋也教諭は「以前はすぐ弱音を吐いていたが、この1年の経験で自信もついてきたように思う。調整力があるのが強みなので、去年以上の結果を期待したい」と話す。
昨年大会は緊張で体が硬くなったことが心残り。折原さんは「自分の走りができれば、良い結果も出せると思う」と、全国での活躍を誓う。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|