市立井田病院が先月、川崎市から「地域医療支援病院」の承認を受けた。市内の地域医療支援病院は6施設目。
同院は、1949年に開院。市内で唯一の結核病棟を有し、地域がん診療連携拠点病院に指定されるなど、383床を有する地域の中核病院に位置付けられている。
今回、同院が承認を受けた地域医療支援病院は、かかりつけ医や、かかりつけ歯科医等を支援する能力を備え、地域医療の確保を図る病院として構造設備等を有する病院を指す。今後、同院は、地域の医療機関から紹介のあった患者への医療提供、症状が軽快・安定した患者を地域の医療機関へ紹介、救急医療の提供、地域の医療従事者への研修の実施、医療機器の共同利用といった役割を担っていく。
数年前から地域医療支援病院としての取り組みを進めてきた同院。一昨年に、紹介率50%以上、逆紹介率70%以上などの承認要件などをクリアしたことを受けて、今回承認された。
同院の担当者は「今後も地域で安心した医療が受けられるよう、地域全体の医療提供体制を支える中核病院として、地域医療連携の強化に取り組んでいきたい」と話している。
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