川崎市は、7月1日に市制100周年を迎えた。それに先立ち、6月29日には記念イベント「かわさき飛躍祭」が、等々力緑地(中原区)一帯を会場に開催され、音楽やスポーツ、食など、市の魅力が一堂に会したイベントに市内外から多くの人が訪れ、節目を祝った。
「川崎愛」声に
7月1日の市制記念日に併せ、川崎市は式典など記念事業を行った。飛躍祭もその一つ。
等々力球場では、川崎市ゆかりのアーティストが出演する野外音楽イベント「かわさき100フェス」が開催され、約9千人が来場した。地元出身バンドのSHISHAMO、sumikaのほか、川崎市が舞台となっているテレビアニメ『ガールズバンドクライ』の声優も務めている5人組バンド「トゲナシトゲアリ」らが出演。曲間には川崎への思いを熱く語り会場を沸かせた。sumikaの片岡健太さんは「100年後に聞いても、良いと思ってもらえるような音楽を残したい」と思いを語った。
SHISHAMOが最初に披露した代表曲『明日も』では、赤、緑、青の「川崎カラー」のテープが会場内に降り注ぎ、集まったファンたちは宙に手を広げ、大きな歓声を上げた。
ステージの終盤では市内に在住しているスキマスイッチ・常田真太郎さんと元・川崎フロンターレの中村憲剛さんもゲスト出演。中村さんの引退時に常田さんとSHISHAMOが共同制作した楽曲『天才の種』を披露すると、会場には万雷の拍手が起こった。
観覧に訪れた地元出身の男性は「フロンターレがきっかけでSHISHAMOを知り、ファンになった。どんどん新しい施設もでき、これからも元気なまちでいてくれればうれしい」と川崎の未来に期待を寄せた。
ライブの合間には航空自衛隊「ブルーインパルス」による展示飛行も行われた。6機が白のスモークで上空にラインを引きながら、会場の上を飛行。編隊を次々と変えながら飛ぶ姿に歓声があがり、写真を撮ろうとカメラやスマホを構える人の姿も見られた。
楽しむ姿さまざま
会場内には、川崎市を拠点にするスポーツチームによる体験教室やキッチンカーなどが集まる「アッと(@/at)等々力フェス」が行われ、活況を呈していた。NECレッドロケッツ川崎によるバレーボール体験会に訪れた男児は「バレーは家で少しやったことがあったから楽しかった」と笑顔を見せた。
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