向丘地区の若手農家たちによるトウモロコシの収穫イベントが7月13日と14日、とんもり谷戸圃場(初山)で開催された。参加者は、巨大迷路となった畑の中を歩きながら、農業に触れる体験をした。
高さ約2m
イベントは、農業の次世代を担う20代から50代までの17人が所属するJAセレサ川崎青壮年部向丘支部(石坂健司支部長)が主催。同支部とJAセレサ川崎が共同管理する約700平方メートルの広さの圃場には、今年も高さ約2mのトウモロコシが実った。イベントを前に、同支部の部員たちで巨大迷路を手作りした。育てた品種はゴールドラッシュ。部員たちは、「今年もよく育った。とても甘く、生でも食べられる」と出来栄えに太鼓判を押す。
約1300人参加
2日間合わせて約1300人が収穫体験を楽しんだ。多摩区から参加した寺西善海さん(9)と母の美幸さん親子は、約10分かけてゴール。「途中で7本のトウモロコシを収穫した。試食が美味しかったから一生懸命がんばった」と汗をぬぐった。矢澤あさひさん(5)は「迷路は難しかったけど楽しかった。収穫したトウモロコシをお弁当に入れてもらうのが楽しみ」と笑顔で話した。
4回目となった今回の企画では、高齢者向けに収穫体験のみのエリアを設けた。部員たちによる農産物販売や射的、メダカすくいコーナーも盛況だった。
節目の40年
地域の人々に農業に触れる機会を提供しようと、同支部では1984年から「じゃがいも学校」の名称で食農教育イベントを実施。川崎市から土地を借り受け、これまで、ジャガイモやエダマメ、ダイコンなどの収穫体験を実施してきた。より興味を持ってもらおうと、4年前からトウモロコシ畑で迷路を制作。石坂支部長は「この日のために、部員たちで手分けして管理してきた。子どもたちの笑顔が見られてよかった。今後も続けていきたい」と思いを話した。
同支部は現在、夏はトウモロコシ、冬はダイコンの収穫体験を実施している。
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