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菅生こども文化センターを拠点に活動する幼児クラブ(植田真由子代表)が9月15日、50周年を祝うパーティーを開催した。地域の保護者による自主保育から始まった同クラブ。当日は発足当時に在籍した親子なども駆け付け、思い出話に花を咲かせた。
50年前、菅生地域にあった市立幼稚園には年長クラスしかなかったという。幼い子どもを抱えた100世帯の居場所づくりを目的に、菅生こども文化センターの開設に合わせて誕生したのが幼児クラブだ。「秋の芋掘り」は今も続く恒例イベント。保護者たちは、自主保育の精神を原点に、半世紀にわたり活動のバトンをつなげてきた。
菅生こ文を会場に開催された50周年パーティーは、さまざまなイベントが企画され、延べ300人が参加した。「思い出ギャラリー」では、着物姿で走っている運動会や、劇と歌を披露している文化祭の様子など、数十年前の写真をスライド上映。クラブ発足当時に所属していた親子は、懐かしそうに画像を眺めていた。
「お買い物ごっこ」は約10年前に始まった人気企画。クラブを卒業した児童が作る手作りの景品を、園児が商品券で購入する仕組み。児童たちは「レモネードスタンド」と呼ばれる慈善事業にも挑戦し、売り上げの一部を地元のこども食堂に寄付した。運営スタッフは「子どもたちの感謝の気持ちを地域や後輩たちにつなげる機会にもなっている」と目を細める。近隣幼稚園のコーラス部に所属する母親たちのミニコンサートも大盛況。「となりのトトロ」の大合唱でフィナーレを迎えた。50期・17世帯のリーダーを務める植田代表は「幼児期の親子にとって大切な居場所であることを再認識することができた。次の世代に受け継いでいきたい」と話した。
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