川崎市有馬・野川生涯学習支援施設アリーノの館長に就任した 石渡 良彦さん 東有馬在勤 69歳
「和を以て」より良い施設へ
○…低いダンディな声が印象的。館長を務めるのは5施設目になる。これまでの4つは都内にある高齢者向けの福祉施設で、60歳以上を対象に生きがいづくりや孤立防止などに取り組んできた。アリーノに着任となり初めて見学した講座が懐メロを歌う会。80人以上が参加し、集会室が満員になるほどの盛況ぶりに驚いたという。「みなさんの熱気が伝わってきて、講座後にロビーで談笑する姿にも感銘を受けました。この場所が地域のコミュニティーとして役割をしっかり果たしていると感じます」
○…人と接することが好きで、大学を卒業後にデパートに就職。人事や総務、開発などの裏方として会社を支え、定年後は地域の町会、団体との折衝やクレームに対応する「お客様担当」として勤務した。偶然にも職場のビルの上階に、公共施設の管理・運営を行う今の会社があり興味を持った。「自分が培ってきた知識や経験を生かせるのではないか」とチャレンジを決めた。
○…川崎市中原区で生まれ育つ。実家は氷や燃料を扱う商売を営み、家の手伝いが常だった。大学時代に先輩に誘われ男性合唱団に入団、ベースパートを担当した。学生時代は、合唱団員として沢田研二や狩人など人気歌手のコンサートに参加したことも思い出深い。他のパートと息を合わせハーモニーを奏でる合唱団。その経験から「和を以て貴しとなす」を信条にしている。
○…休日の楽しみは、1歳半になる孫の世話をすること。健康法は妻の手料理を食べることだとか。生まれ育った川崎で働くことにやりがいを感じている。「利用者の方々の話を聞き、スタッフと意見交換しながら、より良い施設へバージョンアップしていきたい」と力を込めた。
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11月22日
11月15日