宮前平中出身の川根正大さん(25)が、先月行われた日本選手権(25m)水泳競技大会で50m自由形を制し、12月の世界選手権代表に選ばれた。大学時代に拠点を移した今も区内のトレーナーのもとに通い、調整を続ける川根さん。「目標はロス五輪のメダル」と将来を見据える。
「昔から好き」という25mプールを泳ぐ短水路のレース。特に50mは距離が短い分、小さなミスも許されない。【1】スタート【2】ターン【3】泳ぎ、それぞれの技術の質が問われる種目だという。日本選手権の優勝タイムは21秒23で自己ベスト(21秒18)にも及ばなかった。「世界で戦うために20秒台を狙っていたので、うれしさ半分、悔しさ半分」と感想を述べる。
土橋小の1期生
地元クラブで5歳から水泳を始め、自らの意志で1年生のときに育成コースへ進んだ。「もう20年前。新設された土橋小学校の1期生だった」と当時を懐かしむ。
50m自由形は、中学時代に「ついでに」エントリーして全国大会に出場したことがきっかけ。法政二高3年時には、インターハイ、JOC、国体で優勝し、高校新記録も打ち出した。「高2まで自転車通学していたが、電車通学にしたらタイムが伸びた」と笑う。
中央大でもインカレ3連覇。現在はツカサドルフィン(東京都中野区)に所属する。183cm、79kgと世界的には決して大きくない。週6日の練習メニューの中に、学生時代から師事する区内のトレーナーの施術を組み込む。「力まず速く泳ぐためには身体のメンテナンスが不可欠」と週1日都内から通う。目標はロス五輪のメダル獲得だ。「3回目の世界大会。決勝の舞台で泳ぐイメージを持って臨みたい」と抱負を述べた。
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