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宮崎台小50周年記念式典 子ども、保護者、地域、教職員が一体となって歩んできた半世紀

公開:2024年11月22日

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50周年を祝い撮影された航空写真
50周年を祝い撮影された航空写真

 川崎市立宮崎台小学校(森島美子校長)の創立50周年記念式典が11月16日、同校体育館で開催された。式典には、全校児童840人と歴代校長や来賓、関係者ら約90人が出席。児童が主体となって企画された式典は、物語仕立てに工夫されており、過去を振り返りながら未来へバトンを繋いでいく物語。日頃学習している内容を発表しながら同校の歩みを振り返った。

 同校は1975(昭和50)年4月に富士見台小学校から分離され、川崎市立宮崎台小学校として開校した。地域の人々が開校にあたり「子どもたちを宮崎の緑の中で育てよう」と苗木を持ち寄り、1本1本丁寧に校庭などに植樹をしたといわれている。校章になっているハナモモをはじめ、立派な竹林も地域の人々の手作業の植樹から始まったもの。現在は50種類をこえる樹木が育っており、学校を囲む豊かな緑は、開校当時の地域の人々の思いをのせて、子どもたちを心豊かに優しく包んでいる。

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体育館で開かれた記念式典

 森島校長は式典で50年を振り返り「改めて地域の方々が学校を見守り、子どもたちを支えあったからこそ。今の子どもたちの明るさや笑顔につながってる」と感謝の気持ちを表した。

50周年記念式典の詳しい内容はこちらからも

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保健室の先生に感謝を伝える1年生
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お祭りのお囃子を演奏する3年生
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神輿を担ぐセンター級
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福祉の学習の取り組みを発表する4年生
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地域のヒーローに感謝を伝えた2年生
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ソーラン節を披露する5年生

桃の花が咲く丘

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校庭に咲く桃の花

 この地域は昔から花、植木栽培で広く知られていた。学区内には「花の台」という町名があり、宮崎台駅近くには「花園橋」という路線橋がかけられていることからも花畑が多かったことが伺える。特にハナモモの栽培地として有名であったことから、校章は桃の花を基調にし、校歌にはその情景を表す、「宮崎の丘 桃の花咲く丘」という歌詞から始まる。

 校歌を作詞した高田敏子さんは「桃の花の初々しさ、優しさ、明るさを思いながら書きました」と述べている。校章をデザインした仲野達三氏は「優雅で気品にあふれた桃の花を基調として子どもたちが健康で、情操豊かに育ち、大きく開花することを期待して考案した」と語っている。

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桃の花をモチーフにした校章

 児童たちも桃の花に対する思いはとても強い。創立30周年の時に作成したマスコットキャラクター「モッチ」は桃の花がモチーフになっている。子どもたちが「桃の花のように、元気な学校でいてほしい」という思いを込めて誕生した。20年経った今でも子どもたちには大人気で、校内のいたるところにモッチの絵が入った委員会活動のポスターなどの掲示物が飾られている。

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マスコットキャラクター「モッチ」

スローガンと横断幕

 宮崎台小学校では、毎年4~5月に学校のスローガンを決めているが、今年度は50周年ということで、昨年度から話し合いをスタートした。「全校児童の思いからスローガンをつくりたい」という子どもたちの思いから、スローガンに入れたい言葉や思いについてアンケートを取り、各委員会の委員長や学級の代表による話し合い活動をしていく中で、スローガンを子どもたちだけで決めていいのか、という疑問が生じ教職員や保護者、地域の方の意見も取り入れたことで「明るい希望よさきほこれ 笑顔も心も美しい 宮崎台小Let's 50(Go)!」というスローガンが誕生した。

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子どもたちが考えた横断幕

さらに、これからも未来へ受け継いでいきたい、という児童の思いを受け、スローガンを横断幕にする計画を立て、デザインを考えた。子どもたちの思いを表現するために何度も試作を重ねながら作成し、校内に3箇所貼り出している。学校をより良くするために尽力したスローガンなのでこれからも大事にしたいという思いが強まったという。

オールカラーの副読本「宮崎台図鑑」

 教職員と保護者は、50周年を記念して副読本を作成した。オールカラーでB5判90ページという力作で「宮崎台図鑑」と名付けた。「学校だいすき」の章では、小学校の給食室や図書館、職員室、屋上まで地図をつけて紹介。また、校庭に咲く花々や生き物など、季節に分けて写真付きで紹介している。

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教職員と保護者が作成した地域副読本「宮崎台図鑑」

 その他にも、「わたしたちのまち宮崎台」「まちの人の仕事」「宮崎台の町の歴史」など、児童でも分かりやすいよう細かく紹介されており、学校や地域、児童に対する愛が詰まった一冊となった。

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カラー写真を多く子どもたちに分かりやすく工夫した

プロジェクトチーム一丸となって

 創立50周年記念にむけては子どもたちもたくさん関わってきた。その一つが、新しい色の帽子の作成。今までは紺色とえんじ色の2色であったが、自分の好きな色を選択できるようにしたいという思いから実現した。たくさんの色のサンプルの中から3色が選ばれ、全校児童の投票でウィローグリーンという色が採用された。

 また、宮崎台プロジェクト(企画委員会)の活動で、「ポカももの木」という企画も実施。普段の学校生活の中で、「ポカポカ」と心が温まるような言葉や行動、人を探して、桃の花のメモ用紙に記入し、それを1枚にまとめることで花が咲き誇る桃の木を作ろうというもの。50周年記念式典の日に、2つの満開の桃の木が展示された。 

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展示された「ポカももの木

 校庭には、すべり台やボルダリングなどが一体となった新しい遊具も新設された。この遊具は、50周年記念式典実行委員会から寄付された。遊具で子どもたちが楽しく遊ぶ姿が見られている。

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新設された遊具

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