洗足音大 音楽を復興の力に 支援演奏会に1000人超
音楽の力で被災者の心を支えたい―。洗足学園音楽大学は東日本大震災から約1年になる3月12日、同大学前田ホールで「希望と絆チャリティーコンサート 洗足学園音楽大学教員によるスペシャル・ドリーム・コンサート」を開催した。
教員、卒業生ら総勢約100人に加え、ソリストとしてピアニストの山田武彦さん、ソプラノの柳澤涼子さん、テノールの中鉢聡さんが参加。奏でる一音一音に復興への祈りを込めた。
作曲家・保科洋氏の「風紋」のほか、同大学でロケが行われたドラマ「のだめカンタービレ」にも登場したガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」などを披露。熱気を帯びた演奏に、大観衆の喝采が鳴り響いていた。
来場者数1111人。学生らが当日実施した募金活動で集まった義援金は総額97万円を超え、集客、募金額ともに、同大学が昨年の震災以降開催した支援コンサートとして過去最高を記録した。3月末までに川崎市を通じ、日本赤十字社に寄付するとしている。
指揮者を務めた同大学芸術監督の秋山和慶特別教授は終演後「(聴衆が)暖かい空気を発しているのが分かった。良い空気に乗ると、演奏は2倍、3倍にも良くなる。これからもチャリティーコンサートを続けていきたい」と意欲を示した。
学生有志らによる被災地支援推進チームをまとめる岩本伸一准教授は「満員御礼。ありがとうございました」と謝意を語った。
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11月22日
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