高津区PTA協議会の会長を務める 村上 恵一さん 千年在住 44歳
「高津区から総理大臣を」
○…「あっという間の1年だった。こんなに中身が濃い1年間は経験したことがない」。昨年5月の会長就任以後、区内17校の学校活動のサポートなどに奔走。創設40周年を迎えた高津区PTA協議会の記念式典実施や、区内17校が参加するソフトボール大会の開催など多忙な日々が続いた。「PTA役員も会長職も初めて。周りの方々の温かい支えで続けられている」
○…両親ともに体育教師で、幼いころからスポーツに打ち込むのが当たり前の生活だった。スキーに熱中し、14歳で全国中学生大会に出場。回転、大回転の県代表として大舞台を経験した。掲げた目標に真摯に取り組む姿勢は、スポーツを通じて培ったもの。生まれ育った千年については「昔も今も、自宅から多摩川の花火が見られるんですよ」。時代が移っても残る昔ながらの景色をいとおしむように、柔和な笑顔で微笑む。
○…空手の指導者でもあり、現在3段の腕前。設立した空手競技団体「たちばな会」の代表で、不動産管理業の傍ら区内の幼稚園など4カ所で指導を続ける。空手を始めたのは中学時代。父に「日本一になってみないか」と誘われたのがきっかけだった。稽古は日に8時間、365日休みなし。心身を徹底的に鍛え上げられた。「地獄を見た」ほどの猛稽古を経て、高校2年のときジュニア日本代表に選ばれ、台湾での国際親善試合への出場を果たした。道を歩いていると、かつての教え子が「先生」と声を掛けてくれる。「とても嬉しくて『自分も頑張らなきゃ』と励みになる」
○…妻も息子3人も全員黒帯という空手一家。「家族のお蔭で、区P会長も空手指導も続けられている。家族には感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せる。「(PTA活動を通じ)『将来、高津区から総理大臣を出したい』という思いで会長職を引き受けた。これからも初心を忘れずに取り組みたい」。感謝を胸に、会長としての2年目が始まる。
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11月22日
11月15日