高津消防署(越谷成一署長)によると、2014年に区内で発生した火災件数は、前年比21・3%減の計48件だった。市内全域での火災件数が増加している中、同署は「たばこの不始末が減少するなど、区民の防火意識が高まっているのでは」と話している。
高津消防署のまとめによると、昨年1月1日から12月31日までの区内における火災発生件数は、前年の61件を13件下回る計48件だった。市全域では前年の337件に比べ昨年は381件と、計44件増加している。
高津区内での火災件数減少の背景について、同署は「たばこの不始末などによる火災発生の減少が顕著だった」と指摘する。たばこに起因する火災発生件数は前年8件だったが、昨年はわずか1件にとどまった。前年比で減少した13件のうち、7件が「たばこ」の関連だったことについて、同署は「春、秋と実施している火災予防週間での防火への呼び掛けや、各地域独自で実施している自主防災訓練での啓発活動により、区民の日ごろの防火意識が高まりつつあるのでは」と話している。
火災原因の内訳をみると「放火」が18件(37・5%)と最も多く、次いで「コンロ」関連が計11件(23%)と続いた。区内での放火件数は毎年ほぼ横ばいだという。高津区内の多摩川河川敷には、冬になると多くの枯草、枯れ木がみられ、同署によると、こうした枯草などへの着火も放火件数として含まれているという。
高津消防署警防課によると、冬期の火災予防策として、暖房器具の使用に注意が必要という。「洗濯物を乾かそうと、付けっ放しにしたこたつの中に洗濯物を入れたままにしておくことも火災原因になる」と指摘する。
また、市は防火のための3つの習慣として【1】寝たばこは絶対にやめる【2】ストーブは燃えやすいものから離れた位置で使用する【3】ガスコンロなどのそばを離れるときは、必ず火を消す―を市民に呼び掛けている。
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